当院では、「患者さんにより良い医療を、より安全に、より質高く提供すること」を目標に、医療DX(デジタルトランスフォーメーション)を積極的に推進しています。
AIやデジタル技術を診療に取り入れることで、医療の質の向上と業務の効率化を両立し、患者さんと向き合う時間をより充実させることを目指しています。

当院では、AI陪席システムを導入して1年が経過しました。
診察中の医師と患者さんの会話をほぼ全てAIが音声認識し、診療録(カルテ)の作成を支援することで、これまで診療後に多くの時間を要していた陪席者によるカルテ入力の負担を大きく軽減しています。
医師はAIが作成した内容を確認・修正することで効率的に診療録を完成させることができ、患者さんとの対話や診察により多くの時間を充てられるようになりました。

さらに、AIを活用した診療情報提供書(紹介状)の作成支援も独自のシステムを自社開発し実施しています。
診療内容をもとに紹介状の下書きをAIが作成し、医師が最終確認・修正を行うことで、文書作成の効率化と質の高い情報提供の両立を実現しています。
紹介状をはじめとする各種医療文書の作成時間が短縮され、特に急患の紹介時により迅速な地域医療連携にもつながっていますし、診療中の作成で他の患者さんの待ち時間が長くなることも防いでいます。

また、生理検査の管理や検査・診察の予約管理にはGMOシステムを導入し、院内業務のデジタル化を進めています。
検査や予約状況を一元的に管理することで、スタッフ間での情報共有が円滑となり、受付から診療までの流れがスムーズになりました。
その結果、待ち時間の短縮や業務効率の向上にもつながっています。

糖尿病、高血圧症、心不全や不整脈などの慢性疾患の診療では、持続血糖測定(CGM)やウェアラブルデバイスなどから得られるデータも積極的に活用し、患者さん一人ひとりの状態に応じた、より質の高い医療の提供に努めています。
診療データを継続的に活用することで、疾病管理や生活習慣改善の支援にも役立てています。

これらのDXへの取り組みは、単なる業務効率化ではなく、働き方改革の実現にも大きく貢献しています。
カルテ入力や紹介状作成などの事務作業をAIが支援することで、院長をはじめとする医師の業務負担を軽減し、長時間労働の抑制につながっています。
その結果、医療者が本来最も重要である「患者さんと向き合う時間」を確保し、より質の高い診療を継続して提供できる環境づくりを進めています。

当院はこれからも、AIとデジタル技術を積極的に活用しながら、人にしかできない診療やコミュニケーションを大切にし、地域の皆さまに安心して受診していただける医療を提供してまいります。



医療DXの概要図、厚生労働省のHPより


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