当院では10年以上使用してきた電子カルテを今回Medicom-HRfに変更しています。
電子カルテ導入時と比較し、患者数も3倍上に増加しており多くの業務フローが出現しています。
また、多くの接続機器があり、電子カルテへの情報統合が問題となっていました。
また、2020年コロナ禍前より開始した当院の働き方改革の集大成として今回の変更を行いました。
7月中は新電子カルテへの移行期間となり、患者さんには多大なご迷惑をおかけしたと思います。
今回変更する電子カルテおよびデータ転送システムのメリットについて記載しています。

電子カルテでは日本でのシェア1位のメーカー
パナソニックヘルスケアが作った電子カルテであり、色々なノウハウおよび導入時のバックアップ体制が整っています。
当院は糖尿病・循環器の専門クリニックであり診療科の特色に応じた作り込みができました。
また、今後は電子カルテ形式の統一化が控えており、最大手の電子カルテのメリットは非常に高いと考えられます。
また、外注データは過去数年に渡り移行を行い、旧電子カルテで使用していた10年以上の院内データ移行もメーカーとの直接交渉で実現する予定です。

患者情報への容易なアクセス:
電子カルテを使用することで、医師は患者の医療情報に簡単にアクセスできます。
過去の診察結果、検査データ、処方箋の履歴などがデジタル形式で整理されており、必要な情報を迅速に確認できます。
例えば当院心不全患者さんの治療薬、体重、心不全マーカーを同時に確認することで治療効果を確認できます。
また、禁忌薬を登録すると、同効薬に対しても処方時に注意喚起がなされます。
このように、診断や治療計画の立案において正確で包括的な情報を活用することができます。

データの一貫性と正確性の向上:
電子カルテは、自動的なデータ入力やチェック機能を備えています。
実際には、採血データの手動でなく自動転送と入力データの正常値範囲外での注意喚起を表示します。
これにより、情報の入力ミスや読み間違いを減らし、データの一貫性と正確性を向上させます。
医師は正確な情報を基に生活習慣病や心疾患の診断や治療計画を行うことができるため、医療の品質と安全性を向上させることができます。

コミュニケーションの効率化:
電子カルテは、医療チーム内のコミュニケーションを効率化する効果があります。
複数の医師が同じ患者の情報にアクセスできるため、連携した治療や意思決定がスムーズに行われます。
また、電子カルテ上でのメモやコメント機能を使用することで、医師同士やスタッフとのコミュニケーションも容易になります。

タイムマネジメントの改善:
電子カルテは、診療記録の作成や管理を効率化する効果があります。
データの入力がデータ転送システムで迅速に行えるため、医師、検査技師、看護師の時間を節約することができます。
これにより、診療時間の効果的な活用や糖尿病をはじめとする患者指導へより多くの時間を割くことができます。




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